
この記事では、上記のような悩みを解消します。
感受性が豊かで、人一倍繊細で敏感な気質をもつHSP。
人間関係や職場環境で仕事が長続きせず、悩んでいる40代の方も多いのではないでしょうか。
筆者もHSPが原因で仕事が長続きできずに悩んできました。
そこで、今回はHSPで悩んでいる40代に向けて、安定して仕事を長続きさせる方法と適職の探し方を解説します。
目次
HSPのほとんどは仕事が続かないと悩んでいる
人一倍ストレスを感じやすいHSP。
繊細がゆえに敏感に反応してしまい、思うように物事がうまくいかず自分を否定してしまうこともありますよね。
仕事が長続きしないと焦りを感じたり、新しい環境に慣れるまでにもストレスがかかります。
HSPの方の場合はとくに精神的なストレスが大きく、辛い思いをしてしまうことも多いのではないでしょうか。
当サイトで20代〜50代のHSP100人にアンケートしたところ、74%の方が「仕事が続かないと悩んだことがある」と回答しています。
※クラウドワークスより集計(n=100)
つまり、大半のHSPが「仕事が続かない」と悩んでいるのです。
仕事が続かない理由のほとんどは"人間関係"で、HSPの敏感な気質が大きく関係していることも分かりました。
一方で、HSPの20%以上は仕事が長続きしています。HSPだからといって必ずしも仕事が長続きしないわけではないのです。
仕事を長続きさせるためには、まずHSPに多い悩みと対処法を知る必要があります。
40代のHSPに多い仕事に対する3つの悩み
ここからは実際にアンケートした結果から、40代のHSPが抱えている悩みを3つご紹介します。
自分以外のHSPはどのような悩みを抱えているのかを知るとともに、あなた自身の悩みを確認しておきましょう。
周囲の目が気になる
HSPはとても敏感な気質をもっています。
そのため、働いていると周りの目が気になってしまい「過度に緊張してしまう」「思うように仕事を進められない」と悩む方が多いです。
周りの人のキーボード操作音やため息が気になって、職場の空気感に耐えられなくなった。
筆者も上司や同僚の視線などが気になってしまい、上手く集中できないことが多々ありました。
これはHSPの特性であるDOES(ダズ)によるもの。対処法はこのあとの章でチェックしてみてください。
職場の人間関係が辛い
上司や同僚の態度や接し方で、過剰に反応してしまう場合があります。
怒られたり威圧的な態度をとられると「自分が人としてダメなのではないか」と感じてしまい、辛くなることも。

銀行員、保険の営業職を経験
営業職・40代女性
人間関係や上司のいざこざ、上下関係、不平等、パワハラが辛かった。自分がダメな人間だと感じてしまうこともありました。
周りに威圧的な人がいると毎回反応して怯えてしまい、余計ストレスが溜まり耐えられなくなることもあるでしょう。
HSPは過剰な刺激を受けやすいので、周りの雰囲気や気配などを察知してしまい、敏感に反応することでストレスを抱えてしまうのです。
仕事内容についていけない
自分のペースで仕事をしたいのに、急がされることもあります。
ペースが乱されることによってミスをしてしまい、怒られてしまうなど悪循環を招き、余計にストレスを抱えてしまいます。

Webプログラマーを経験
主婦・40代女性
仕事に慣れるまでの不安が大きく、慣れてからも余計なことを気にしてしまい仕事についていけなかった。
また、転職を繰り返すことで全てのことを初めから覚えなくてはならず、年齢的に仕事が覚えにくいという辛さも。
HSPは自己肯定感が低くなりがちなので「仕事ができない」「人と合わせることができない」と自分を否定してしまい、余計に辛い思いをしてしまいやすいです。
次に具体的な対処法についてお伝えしていきます。
40代のHSPが仕事で悩んだときの対処法
HSPだからといって自分を否定するのはやめましょう。HSPである"ありのままの自分"を受け止めることが肝心です。
仕事を精神的なストレスなく続けていくには、適切に対処することが大切。
ここからは、40代のHSPが仕事で悩んだときの対処法を3つお伝えします。

①上司に相談する
HSPの特性で周囲の視線や音などが気になってしまう、苦手な人がいる、仕事のペースが合わないといった場合は、自分に合った環境に身をおくことが大切。
職場の上司に相談してみることで改善されるケースが多いです。

転職歴なし
製造業・40代男性
有り難いことに、上司が私の気質を理解してくれて、あまりプレッシャーをかけない様に気を遣ってくれます。
部署移動であったり、一人で落ち着いて仕事ができる環境を与えてくれるかもしれません。
上司に相談する勇気がない、相談するのが難しいといった場合は、次に紹介する自分で対処する方法もあります。
②自分で対処する
上司に相談できない場合は、自分で対処してみましょう。
具体的には苦手な場面を避ける、一人で落ち着ける時間を積極的に作る、ハーブティーで気持ちを落ち着かせるなどが効果的です。

Webプログラマーを経験
主婦・40代女性
議論で白熱している場面では、自分に関係がなくてもドキドキしたり気分が落ちてしまうため、その場合はなるべくその声をシャットダウンするようにしていました。
また、もし耳栓や音楽を聴きながら仕事ができる環境であれば、外の音をシャットアウトすることで周りが気にならなくなるのでおすすめです。
③適職へ転職する
上記2つの方法でうまくいかない場合は、もしかしたらHSPには向いてない職業に就いている可能性があります。
最終手段として「転職」を考えてみてください。

銀行員、大学事務職などを経験
フリーランス・40代女性
周りに人が多い静かな環境での仕事はちょっとした音が気になって集中できないため、家で一人でできる仕事に変えた。
HSPの特性は悪いように捉えられがちですが、仕事内容と職場環境が合っていれば通常の人より何倍も能力を発揮できます。
40代は年齢的にも転職が難しいと感じるかもしれませんが、成功率は0%ではありません。
仕事は長距離走のようなもの。定年退職まで10〜20年ほどあることを考えると、今からの転職でも遅くありませんよ。
HSPに合っている仕事や職場環境
HSPに合っている仕事は、実はたくさんあります。
HSPの特徴を把握して、自分に合っている仕事や職場環境を探してみてはいかがでしょうか。
事務職・Web職・フリーランスに就いているHSPが多い
接客業や営業など、人と接している時間が多い仕事は不向きだといえます。
なぜなら周りに合わせるのが多いため、悩みやストレスを抱えやすくなります。
そのため周りに影響が少なく、自分のペースで仕事ができる職業がおすすめです。
事務職や、ライター・webデザイナー・エンジニアなどのweb職。また企業に属さないフリーランスも向いています。
1人で落ち着いて仕事できる環境が鍵
仕事環境も在宅ワークやパーテーションで仕切られているなど、視界に入る人や音が少ないと、仕事に集中できるのでおすすめです。
HSPは外部の刺激を強く受けやすいので、自分のスペースや自分のペースで仕事ができる環境が働きやすいでしょう。仕事環境を重視して、仕事を探すのも良いと思います。
40代のHSPに最適な仕事の探し方
それでは実際に仕事をする場合、どのように仕事を探せば良いでしょうか。
それは正社員かアルバイト・パートと探すサイトが異なってきます。
そこで実際に仕事を探す際に、どのように探したら良いか解説してきます。
正社員編
正社員を探す際は、リクナビエージェントやマイナビエージェントなどのエージェント付き転職サービスを利用してみましょう。
エージェント付きの転職サービスですと、カウンセリングを行ってくれますので自分にあった職種や仕事環境にあった会社を探してくれます。
しかも履歴書や職務経歴書も添削してくれる場合もありますので、自己アピールが苦手でも相談に乗ってくれることもあります。
また転職時の相談や面接時の注意点も教えてくれますので、自分に合った仕事がみつかるでしょう。
また在宅限定での仕事を探したい場合は、上記でのエージェント付きの転職でも探すことはできますが、在宅ワーク専用の在宅ワークオンリーの転職サイトRe Worksを利用するのもよいでしょう。
アルバイト・パート編
アルバイトやパートで仕事を探す際は、どこを重要視するかが大事になってきます。
同じ場所であったり、同じ人と仕事をすることにストレスを抱えているのであれば、1日単体でのアルバイトが探せるシェアフルがおすすめです。
また、黙々と仕事ができる工場や製造業が自分には合っていると思われている場合であれば、工場ワークスもよいでしょう。
また職種も場所も自由に仕事を見つけたいのであればギガバイトもおすすめです。
まとめ
40代の安定して仕事がきずに悩んでいるHSPの方へ、仕事を長続きさせる方法と適職の探し方をご紹介してきました。
今ではHSPの理解が広がってきましたが、やはりまだ理解されずに悩むことも多いHSP。
しかし26%の人が仕事が続かないと悩んではいなかったので、HSPの対処法を見つけることによって、仕事が続けられるかもしれません。
ストレスを溜めずに自分に合った仕事や環境を探すことで、安定して長続きすることができます。まずは、自分は何に対してストレスを抱えているのか見つめ直してみてはいかがでしょうか。
銀行員、大学事務職員などを経験
Webライター・40代女性